賃貸リフォーム&リノベーションを考える

賃貸リフォーム&リノベーションを考える

築26年の物件が変身!リノベで家賃1 万円アップ

賃貸経営において、築年数の経過とともに課題となるのが「競争力の維持」です。
とくに2DKタイプの間取りは、現代のライフスタイルに合わず、空室期間が長期化しやすい傾向にあります。

 

今回ご紹介するのは、市内中心部・駅徒歩6分という立地にある、
築26年のRC造3階建て・全8戸の賃貸マンション。

3階の住戸(55.1㎡/2DK/現状家賃5万円)が長期入居後に退去。
原状回復にも一定のコストが見込まれる状況でした。

物件情報(事例)

所在地:市内中心部・駅徒歩6分
築年数:26年(RC 3階建て・全8戸)
対象住戸:3階/55.1m²の
2DK(洋6・和6・DK7)
現状家賃:50,000円

競争エリアでの「3つの選択肢」

周辺にはハウスメーカー系の競合物件も多く、
そのまま募集すれば家賃ダウンまたは空室長期化のリスクが高い状況でした。

そこで、オーナー様に以下の3つの案をご提案しました。

この時、オーナー様の中には「できるだけ長く賃貸経営を続けたい」という強い意向がありました。
短期的に家賃を下げて埋めるよりも、物件自体の価値を高めることで、
長期的に空室リスクを抑え、家賃の下落も防ぐ戦略を選択。

将来的な物件価値維持、競争力向上も重視し、
長期経営視点でリノベーションを決断されたことが、成功につながりました。

家賃1万円アップにつながった3つの工夫

1  2DK→ 1 LDKへ。開放感ある空間に再構築

壁を撤去し、ダイニングと居室を一体化。

14.5帖の広々としたLDKを確保し、
周辺には少ない50㎡超えの1LDKという希少な間取りに再生しました。

2  水回りの一部リノベーション。清潔感を向上

キッチンは3口コンロ付きのシステムキッチンに交換。
洗面台も65cm幅の独立型新品に。
バスルームも一部リニューアルし、全体として水回りの清潔感を大幅に向上させました。

3  「残す判断」でコスト抑制&統一感を演出

「コストを下げるため」すべてを新調せず、既存の建具を最大限活用。

茶系の建具に合わせ、フロアタイルも同系色で統一感を持たせ、
コストバランスを取りつつ上質な空間を演出しました。

【結果】29日で申込&賃料1万円UPを実現

リノベーション完成後、わずか29日で申込。

しかも家賃は従来の5万円から6万円へと1万円アップ。

短期で成約できただけでなく、
長期的に見ても物件価値向上に繋がる成果を得ることができました。

今回のように、築古物件でも現代のニーズに合う空間設計を行うことで、
「家賃アップ」「早期成約」「オーナー様・入居者様双方の満足度向上」を実現することができました。
今回の成功を受け、残りの7部屋もタイミングを見て順次リノベを検討中です。

部屋ごとにアクセントクロスを変え、“選べる楽しさ”を取り入れた、
若年層やデザインにこだわる入居者にも響く物件を目指しています。

上記の3つの選択肢に「どれが正解」という答えはありません。

オーナー様の賃貸経営の方針や考え方によって適正解があるはずです。

今回のオーナー様のように「これからも長く経営を続けたい」という方針であれば、
適切なリノベーションを行うことで、物件の価値を高めながら収益を確保することができるという、
ひとつのヒントとなる事例ではないでしょうか。

損して得取れ

○なんとなく賃貸経営で儲けたい
○募集すればすぐに決まる
○いつ出て行くかわからない

だから、できるだけお金をかけたくない。
こんな感じでお考えの方って結構いるのではないでしょうか?

どのタイミングでお金をかけるかは大事です。

ですから、かけるべき時にかけなければ、それは大損に繋がります。

納税は義務で大事なことですが、ケチってたくさんの儲けを出しても、
その利益は賃貸運営として見た場合の次につながらないお金です。

だから脱税のようなことを考える方もよく見かけました。

結果的には長期に安定した賃貸運営ができるのですから、
健全な経営ができるように経費をしっかり利用して賃借人に喜ばれる居住空間を提供するべきです。

質が悪い住宅になれば、質が悪い入居者が集まってきます。

無駄な経費は抑えるべきですが、かけるべき経費はしっかりかけ、もうやりようがないってくらい状態をよくして、
その時に初めて本当の儲けになるので、その儲けを納税義務として払いましょう!

そして数字だけに踊らされて、
需要のない企画物件の購入やリフォームをしてしまわないように注意しましょうね!

自分事のようにアドバイスするのが私です。

賃貸でも売買でもお悩みの際は金子までお気軽にご相談してくださいね。

あなたといただけたご縁を大切に末長いお付き合いをさせていただければ幸いです。

このページの先頭へ戻る