「賃貸経営でAIを活用」と「経産省のLPガスに対する方針」

賃貸業界のニュースから
「賃貸経営でAIを活用」と「経産省のLPガスに対する方針」

 

AIが賃貸経営を助ける時代がくる

「ChatGPT」(チャット・ジー・ピー・ティー)という
人工知能(AI)システムが公開され話題を呼んでいます。

チャット(おしゃべり)というだけあり
まるで人が書いたような文章を数秒から数十秒で作成する技術に世界中が驚いています。

インターネットに公開されているデータを元に作成するので誤りもあるようですが
これから学校教育や事務作業、情報処理の分野で活用されることが期待されています。

不動産ビジネスでの活用も始まっていて
すでに米国では物件紹介文をAIに書かせるなど実戦投入が進んでいるようです。

実際に国内の物件紹介ページのアドレスを送って
「紹介文を書いて」とリクエストしてみたら45秒ほどで、以下のような文章にしてくれました

物件は、東京都中野区本町3丁目にある2LDKの賃貸アパートです。

駅から徒歩7分という好立地にあり
周辺にはスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの生活施設が揃っています。

室内は広々としたリビングダイニングキッチン、洋室2部屋、バス・トイレ別、バルコニーがあり
家具家電付きで即入居可能です。

室内は明るく、角部屋のため日当たりも良好です。

また、南向きで、太陽光を取り込めるため、冬でも暖かく過ごすことができます。

物件は築年数が浅く、鉄筋コンクリート造で造りがしっかりしており、耐震性も高いです。

セキュリティー面にも配慮があり、オートロックやモニター付きインターホンが設置されています。

駐輪場も完備しており、自転車通勤の方にも便利です。

賃料は月々20万円で、共益費は1万円かかります。

敷金は2ヶ月、礼金は1ヶ月分で、仲介手数料は1ヶ月分となります。ペット飼育は相談可能です。
(改行位置などを整えて掲載しました)

どうでしょうか

必要な情報をかなり網羅できていて文章も自然です。

この文章に少し加筆・修正を加えればチラシやポータルサイトに十分に掲載できると思います。

近いうちに、入居者募集はAIが説明文を書く時代になりそうです。

このAIはネット上にある膨大な情報を収集し、機械学習と呼ばれる試行錯誤を繰り返して
正解とされる答えを文章で返してくれます。

同じ仕組みを利用すれば、入居者から送られる問い合わせをデータ化して
よくある質問に自動回答する文章システムも作れることでしょう。

また、入居申込書に簡単なアンケートを入力してもらえば
入居後のトラブルの可能性などを判定して審査を強化できるかもしれません。

AIの進歩は凄まじいので、様々な分野での効率化が期待できます。

うまく賃貸経営に活かせるものか注意深く見守っていきたいものです。

LPガス料金の透明化施策の行方は︖

つぎは、物件でLPガスを利用するオーナーに気になるニュースです。

経済産業省は2月22日に、LPガス会社が、給湯器や配管などの設置費用を
毎月のガス料金に上乗せすることを禁止する方針を示しました。

共同通信が配信して全国の新聞で報じられています。

多くの地域で、賃貸住宅建設時にLPガスを導入することで
ガス会社が給湯器やガスコンロなどを無料で提供するサービスが行われています。

この提供する設備の費用を
入居者が支払う月々のガス料金に上乗せ請求していると経産省はみているようです。

LPガス会社同士や都市ガス会社との競争は激化しており
ガスに関する設備だけでなくエアコンやインターホンなども提供してくれる会社もあり
適切な金額が入居者に請求されているかどうかが分かりづらくなっている
という指摘が相次いでいました。

こうした傾向に対して是正措置を図ろうというのが国の動きです

禁止措置が導入される時期は不明ですが
報道では3月にも有識者を含めた検討会で是正に向けた議論を始め
今年の夏ごろに取りまとめる予定とのことなので
何らかの是正がなされるのは間違いなさそうです。

そもそも

毎月使うガス料金の中身が不透明になっている現状に利用者の不信感も強まっていると報道されていて
都市ガスとLPガスが混在する地域では、LPガス物件を避ける人も少なくないようです。

大手ポータルサイトにはLPガス物件を除外して物件を探す機能も追加されるほど
“LPガス離れ”が進んでいるようです。

このまま禁止になれば
これから賃貸住宅の新築や建て替えの際に、ガス会社からの設備提供はなくなります。

何らかの対策も必要かもしれませんが、まずは議論の行方を見守りたいと思います。

金子が思うこと

目先の安さを優先しその負担を賃借人に負担させるプランがあることが昔から理解できませんでした。

確かにエアコン設置等設備としてあるとありがたく予算も抑えて設置できるので
オーナーさんには一見良いサービスのように見えますがランニングコストが高く感じれば
賃借人は他の物件へ引っ越してしまいます。

長い目で見ればしっかりとオーナーとしての責任を持つことで
賃借人さんは長くお住まいになってくれるのではないかと思います。

当社の管理物件でもオーナーさんが
積極的に住まい易い住環境づくりに費用を費やしている物件は居住期間がとても長い傾向です。

単身者が結婚に伴う住み替え位でしょうか?それ位退去率は低く抑えられます。

借りてくれてありがとう。貸してくれてありがとう。
この関係構築が賃貸管理がうまくいくコツです。

お金をかければよいではありません。
必要なものはケチらず、不要なものにお金をかけない。
これだけで状況はガラッと変わりいます。

賃貸管理・運営でお困りのオーナーさんはまずは私金子までご相談して下さい。

 

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