令和の不動産バブル?昭和バブルとの違い

 

こんにちは!島崎です。

7/30は土用丑の日でしたね!

皆さんは鰻を食べましたか?

私はというと、1週間ほど前までは覚えていたのですが

当日バタバタしており、すっかり忘れてしまいました、、、。

夕飯にとも思いましたが、私以外の家族は食べないので

わざわざ買いにも、食べにも行く気が出ずに諦めました。

 

鰻を食べられた方はきっと、この夏を元気に乗り切れるでしょう!

 

先日から記事にしている

マンション価格(不動産価格)の上昇について

今回は要因として考えられるものを挙げたいと思います。

不動産バブルともよく言われる現状とよく比較される

昭和のバブル期と今回のバブル?の違いも少し考えたいと思います。

 

これまでの記事も参考になさってください!

気温・マンション価格の上昇が止まらない?

新築マンション高騰による今後の中古マンション、戸建はどうなる?

 

昭和バブルと令和バブル

 

昭和のバブルと令和のバブルの違いを比較するには

やはり時代背景が大きな影響を与えていることと思います。

 

昭和バブル

 

まず、昭和のバブル期と言われる1985年から1989年までの期間では

好景気の影響で地価や株価の上昇による、バブルとなりました。

もう少し踏み込んでみると

1985年のプラザ合意により急激な円高が起こり

その影響で円高不況に突入したため

日銀の低金利政策で資金が余るようになり、その資金が不動産市場に流れ

地価の高騰が進みました。

更にはマスコミが土地高騰など過剰に報道したことによって

「土地神話」と呼ばれる、土地の価格は下がることはない。

という今では考えられない話が一気に過熱していったことが大きな要因だと思います。

ちなみに利益の出し方は、土地購入後~高値で売る

という繰り返しのキャピタルゲインが主流でした。

令和バブル

 

対する現在の令和時代のバブルは

好景気という点では皆さんも感じていると思いますが、その要素は見当たらないといっても過言ではないと思います。

ただし、新築マンション市場における価格の急騰が特徴的で

一般的な給与所得者が購入できる範囲を超え、続けて記事にしていますが都心の6区では坪単価1000万円台という水準にまで達しています。

昭和のバブル期と比べて新築マンションの供給数は半減し、これが供給と需要のバランスを崩し価格上昇に寄与しています。

よって現在、日本の不動産市場は高騰の傾向となっておりますが

その要因として昭和のバブルとは期とは全く異なる性質であると言えます。

 

令和バブルの特徴

 

また、令和バブルは更に以下の要因によるものだと考えられます。

  • 【コロナ禍による住まいの見直し】

多くの人々が自宅での生活や仕事を余儀なくされた結果、住環境の改善を求める動きが高まりました。

これにより、特に都心部や利便性の高い地域の不動産需要が増加しました。

  • 【資材高騰】

コロナ禍だけでなく、ウッドショックやウクライナ情勢による資材高騰も不動産価格の上昇に拍車をかけました。

  • 【円安と海外マネーの流入】

2022年10月に記録された「1ドル=150円」の歴史的な円安も不動産価格の高騰に影響しています。

円安により日本の不動産の魅力は高まり、特に2020年後半から海外のファンド系マネーが日本の不動産市場に流入しています。

 

これらの様々な要因が複雑に絡み合った結果

現在の日本の不動産価格の高騰に寄与しています。

これらの要因の一つでも欠けていたら、全く違った現状になっていた可能性も大いに考えられます。

 

要因が異なるため、価格の高騰という点以外は

令和時代の不動産バブルは、昭和時代のものとは全く異なると言えるでしょう。

 

不動産価格の上昇傾向にも違いが

 

 

昭和時代のバブルでは、日本全体で不動産価格が上昇傾向が見られ

バブルがはじけると同時に全体的に価格が下落しました。

しかし、今回の令和のバブルでは、不動産の価格は地域により異なる傾向が見られます。

まず、新築マンションの価格が大幅に高騰しているのは

主に都市部や利便性の高い一部のエリアに限られています。

その一方で、地方の空き家などの価格は上がっていないというのが現状です。

人口が増えている(減っていない)地域と

人口が減り過疎化や高齢化が進んでいる地域での

市場の二極化とも言えると思います。

さらに、今後は三極化という現象にも近づいているのではと思います。

 

不動産は三極化へ?

 

三極化とは、具体的に

1つ目は価格が維持、あるいは上昇する地域

2つ目は価格が下落を続ける地域、

3つ目は価格が限りなく無価値、あるいはマイナスになる地域の3つに分かれることを指します。

 

そして、価格が維持、あるいは上昇する地域は都市部のほんの一部で

大半の不動産は今後価格が下落していくと予想されています。

つまり、全ての不動産が一様に価格上昇をしているわけではなく

地域や物件の種類により価格動向が大きく異なるというのが令和の不動産バブルの特徴です。

この点が内容として昭和のバブル期とは大きな違いと言えます。

加えて、前述したように円安の影響により海外からの投資が増加し、不動産価格の上昇の一因となっていますが

海外からの投資は一部のエリアに限られており、全体の市場には影響を与えていないとみられています。

 

見通しが立ちにくい

 

以上のように、現在の不動産市場は非常に複雑かつ今後の見通しが立ちにくい不安定な状況にあり

昭和の時代のように、好景気に支えられ全体的に不動産価格が上昇していた頃と同じように

バブルと呼ぶことは個人的には疑問符が付きます。

 

給料が上がらない、むしろ減っていると叫ばれている現在の状況を冷静に見ると

これ以上、上昇を続けると高すぎて買えない、手が出ない

という状況になることが容易に予想できます。

よって、いかに都心の便利なエリアといえど、価格が上昇し続けるというのは難しいと考えます。

売却、住替えをご検討の方はこういった動向をしっかりと把握した上で

早めに売るという判断なのか、いやいや、まだまだ上がり続けるよ。という判断なのか

しっかりと見極めていただければと思います。

 

早めに売却をとお考えの方は

動くのであれば少しでも早い方が良いと思いますので

コチラからご相談下さい。

 

私はこのような市場の動向をしっかりと把握し適切なアドバイスができるよう今後も努めてまいります。

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