こんにちは。
今回は、練馬の中でもひときわ珍しい存在、「糀屋三郎右衛門(こうじやさぶろうえもん)」さんをご紹介します。
普段の生活の中で“味噌”は何気なく使っている調味料ですが、
その背景にある職人の手仕事や発酵の奥深さに触れられると思います。
都内で唯一の味噌蔵
(写真はGoogle Mapからお借りしました)
糀屋三郎右衛門は、練馬区中村にあります。最寄りの西武池袋線・中村橋駅から歩いて10分ほど。
住宅街の中に、昔ながらの風情を残した蔵が静かに佇んでいます。
ここは、都内で唯一残る味噌蔵。
創業はなんと天保10年(1839年)、茨城県で始まった蔵が昭和14年(1939年)に練馬へ移り、
現在まで脈々と味噌づくりを続けています。およそ180年もの歴史を誇る老舗中の老舗なのです。
手仕事で守る「本物の味噌」
糀屋三郎右衛門さんの味噌は、すべて麹づくりから手づくり。
原料には国産の大豆や米を使用し、余計な添加物は一切加えません。
麹を育て、大豆を蒸し、塩と合わせる、
一つひとつの工程はとてもシンプルですが、とても大変な作業。
その積み重ねと時間の流れこそが「味噌」の深い味わいをつくります。
四季折々の気候に合わせて仕込み方を調整するのも、伝統の技。
夏の暑さや冬の寒ささえも味噌の味わいに影響するので、まさに自然と向き合う大変な仕事です。
お味は格別、ほかのお味噌が使えなくなる美味しいお味噌です。
味噌づくり教室で「食の原点」に触れる
糀屋三郎右衛門では、人気の「味噌づくり教室」も開催されているようです。
自分で大豆を潰し、麹と塩を混ぜ、樽に仕込んでいく体験は、まさに“食の原点”を体感。
大人だけでなく、親子で参加される方も多いそうで、
子どもにとっても「発酵」を学ぶ良い経験にになりそうです。
練馬という土地と味噌の関わり
練馬区は、昔から農業が盛んな地域。
大根やキャベツなどの野菜を育てる畑が広がり、今も直売所やファーマーズマーケットで新鮮な農産物が手に入ります。
そんな「農のある街」に、味噌蔵が残っているのはとても自然なことのように思えます。
地元で採れた野菜と、糀屋三郎右衛門の味噌があれば、最高の一汁一菜が完成。
まさに“地産地消”を体現できる場所なのです。
お土産や買い物もおすすめ
蔵の店頭では、看板商品の「味噌」をはじめ、麹や味噌を使った加工品も販売されています。
“生きた味噌”を買えるのはうれしいポイント。ちょっとした手土産にしても喜ばれます。
また、オンラインショップもあるので、遠方の方でも購入可能。味噌好きな方への贈り物にもぴったりです。
【まとめ】
糀屋三郎右衛門は、単なる「味噌を買う場所」ではなく、日本の伝統や食文化に触れられる貴重な空間です。
練馬という街の中に、こんなに深い歴史と香りを持つ場所があるなんて驚きですよね。
お休みには、ぜひ足を運んでみてください。