地中内埋設物

私は無料にて不動産取引の無料相談をしております。

私の切り口は一般的な相談とは違い

法律の前にということを大事にしております。

 

こうすれば歩み寄ってくれるのでは?

そういうことをしたら火に油を注ぐことになってしまうよ!等

コミュニケーション的なことを優先しております。

 

そこで今回は二日続けて地中内埋設物についての相談がありました。

どちらも埋設物の問題よりもかかわった工務店、業者に問題がある事案です。

今回は買主さん側の相談内容をお話ししたいと思います。

 

ちなみに地中内埋設物とは取引した土地の中に

埋まっているゴミ等のことを言います。

瓦やコンクリート片、電化製品等が埋まっていることもあります。

土地の上に現状建物があるかないかはあてになりません。

悲しいことですが昔は平気で土を埋めるときに

このようなごみを一緒に埋めていたので。。。

 

そこで不動産取引では契約不適合責任というものを取り交わしたりします。

 

これを取り交わし約束の期日までに

ガラ(ゴミ)が見つからなければ買主負担での撤去。

見つかれば売主負担での撤去。

こんな感じの内容で取引しております。

 

今回ビックリしたのは約束の期日前にすでにガラは出てきたのに

請負を受けた工務店は土地を買った買主さんに伝えず処分費の請求をしてきたそうです。

これって大変なことです。

ガラが出た時点で伝えていれば売主さんが負担するものが

報告を怠ったことにより買主さんの負担となります。

少なくとも私の周りでは日常業務では考えられないことです。

ちなみにこの工務店の担当は請負契約書に報告するという記載がないから

報告する必要はない、これからもやりやすいように考えれば

我々(工務店)の案に乗った方が良いと脅しともとれる返答をしたそうです。

契約書に記載のないことはお互いに一切責任はないってことで

良いのかの質問をするようにアドバイスしました。

(もちろん他にもアドバイスはしましたが、

知恵をつけられても困るので他のアドバイスは秘密で!)

私は相談を聞いた感じから解体業者から報告を受けたのに

工務店の担当者が依頼主に伝えるのを忘れていたと思いました。

人は忘れることはたくさんあると思いますが

今回は業務の中でも日頃からたくさんある話のなので

特に注意をするべき内容です。

個人的にはあり得ないトラブルだと思います。

自分がミスをしたのに場合によっては

弁護士を入れてお話をしなければならないこともある

なんて言われたそうで

それこそ弁護士を入れてお話しするしかありませんねって

いつでも答える心の準備はしておきましょうとも付け加えておきました。

だって負担額を考えたら弁護士費用の方が高いですよ!

工務店さんという状況なので。

法律はとても大事ですが

物事を進めるのはやはり信頼関係が重要だなという事案でした。

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