その言葉信用していいの?

売買担当の島﨑です。

最近契約締結をして色々と、ん?ということがあったのですが、特においおい。と思った話をいたします。

お客様が購入した物件は別の不動産会社からも紹介を受けていたようですが、その担当者から「今、他のお客様から申込みが入りましたがすぐに申込みをしてもらえるなら優先します。」などなどの明らかな営業トーク(嘘?)があり、売れてしまうのではないかと不安になったため言われるがまま申込みをしてしまったと申込み翌日にお客様より相談がありました。

実際どうなの?

 

この話を聞く前の午前中に販売状況の確認をしたところ、まだ申込みはありません。とのことだったので、お客様に報告したところ上記の話の相談を受けました。

 

いくつか疑問はありますが、

1、私が確認した時点で申込は2件入ってないとおかしい。

2、他のお客様から申込みがあったのに何故先客をないがしろにしているのか。

ということです。

1に関しては売主さん側の確認も含めてタイムラグがある場合がありますが、その友人が申込みをする前に他の方が申込んでるのであればⅠ、売主さん側で既に把握している情報を聞くか(別会社経由での申込み)、Ⅱ、その担当者が2名のお客様を囲んでいるかの二択になります。

Ⅰの場合は原則価格交渉等が無い場合は売主さんが優先順位を下げることは原則あり得ないことになります。

※本件の売主さんは価格交渉を受付けないためこの可能性は極めて低い。また、申込時のローンの事前審査は必須になっているため申込み順での受付になるはずです。

Ⅱの場合はあり得るかもしれませんが、ただ先客は一番に申込みをし購入できると思っているので何の理由もなく優先順位を下げられるのか納得は出来ないと思いますし、私の場合は絶対にしません。

仮に何らかの事情で実際に行われたとしても、更に別の方を優先されてしまう可能性もあるということです。

言い換えれば担当者がお客様を選んでいるということだと思います。そんな担当者は信頼できるのでしょうか?

少なくとも私は信頼できないと判断します。

 

嘘をついているのか?

 

この両面から考えても、元々申込みが入っているというのは営業トークというよりかは真っ赤なウソだった可能性が高いと個人的には思います。

実際にその担当者がどう考えていたのかは知る由もありませんが、、、。

もちろん、これに似た状況になってしまうことは経験しておりますがその場合は既に実際に他社経由で申込みが入ってしまっていると伝えられ二番手扱いとなります。

 

極力そうならないように売主さん側に状況の確認などは頻繁に行い、見学状況等なるべく情報をもらいお伝えしたうえで、申込みのタイミングはお客様ご自身でご判断いただくようにしております。

ただ不動産で難しいのは一物一価となるため、例えば分譲内のどこの区画でもいいと考えているのか、分譲地内の角地の区画がいいと考えているのかで決断のタイミングは変わってくると思います。

前者の場合は価格優先か、間取り優先かを悩みながらでも問題ないと思いますが、後者の場合は極力早い決断をするべきだとアドバイスをしております。

 

解決策

 

今回のケースは申込みの件を発端に嘘や誤魔化しなど次々に発覚したため相談者が信用ならないから当社で仲介に入ってほしいとお願いされましたが、どんな形でも別会社経由で既に申込みを入れてしまった以上は難しいと一度はお断りしましたが、どうしてもということでしたので当社のアドバイスに沿ってご相談者が直接売主さんに仲介会社の変更希望の連絡をし許可を得たこと、不動産会社に断りをしたためスムーズに仲介業者の変更が可能になり当社にて契約締結となりました。

 

時代は変われどそういう手法は変わらないんだな。と少しこの業界に対して寂しさを覚えました。

 

うまい話に乗せられることなく、しっかりとご自身やご家族のお気持ちを大事に購入への決断を選択できるよう心掛けていただければと思います。

 

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