車も不動産も一括査定サイトは注意が必要
売却代金が振り込まれない
先日のニュースで車の一括査定サイトの利用者が、車の売却代金が振り込まれず、
泣き寝入りするしかなさそうなニュースが流れていました。
私も車の売却には昔から疑問を持っていて、なぜ手続きと金銭の授受が同時ではないのか?
そしてやはりこのような事件が起きました。
不動産業界は基本は同時履行
手付金を後日振込にする場合も最近は増えましたが、
基本的には同時履行なため、今回の車の売却のようなことは起きません。
話題になった地面師のような事件は今でも多少ありますが。
不動産売却一括サイトの落とし穴
車の落とし穴はお金が未払いで車屋が倒産、破産するということですが
不動産は高額査定という落とし穴が待っています。
これは売却でも賃貸でも同じことが言えます。
3000万円前後で売却が見込めそうな不動産
販売開始は3300万円位は良いでしょう!
日本人は適正価格でも価格交渉する傾向が強いので。
買取なのか、適正価格なのか、販売開始価格なのか、
これが依頼者に正しく伝わらず高値査定の不動産屋に依頼してしまうことが多々あります。
私であれば、この3000万円位の標準的査定額の不動産であれば
2600万円~2700万円位の買取りを想定します。
(不動産の立地や状態等で上下します)
そして査定額は3000万円とお伝えし、
3300万円位から販売開始しませんか?とご提案します。
しかし高額査定の場合、3000万円ではなく、
3300万円の査定額だったり3600万円の査定額だったりします。
この高額査定の延長で、
さらに売出し価格を3900万円や4200万円の話をします。
人は自分のことになると冷静さを失うので、
どうしても都合の良い高額査定に心が惹かれます。
正しい査定額を知っていて、高値販売は良いと思います。
高値で売れると思い込ませる営業手法に問題があります。
法律違反ではないのが歯がゆいところですが。
一括査定サイトを利用した場合のコツとして
一般的に6社程度が査定額の提案をしてきますので、
一番の高値と一番の安値のところは外してみると適正額が見えやすくなります。
この場合でも査定額に開きがあることもありますが、
基本は大きく変わることはありません。
上下1割程度の価格差が許容範囲です。
その範囲内であれば実際にやり取りした営業マンの接客で判断してよいかと思います。
絶対におススメしないのは、
売却時にかかる仲介手数料を安くするから、当社に任せての営業トークです。
自信があればそんな必要もないですし、仲介手数料分安くならなければ良いだけ。
だから最後に査定額で成約しなかった場合のペナルティはありますか?と聞きましょう。
そこにやる気と資質と責任が見えてくるはずです。
当社では正しい査定額を提示して、新たに住まう方に向けての、
査定額よりも高く売却するための演出や戦略をご提案させていただいています。
不動産評価ではなく価値を上げる工夫をしております。
賃貸管理でも同じでただ募集するだけではないので、
不動産全般でお悩み事があればいつでも金子までご相談してください。
最近、色々とお呼ばれされ、
色々なご相談の解決案を提供させていただいております。
査定額とは売り切るための保証額だと私は考えます
売れるかもしれないという期待値だけの高額査定は査定額ではないと思います。
査定額という保証額をご理解いただき、演出や戦略も含めて可能性を追求し、
どこまで買手さんが喜び、そして納得できる状態で売り渡せるかを大事に、
付加価値を魅力に売却できるように努めております。